指定位置道路
【位置指定道路とは?】
一言でいうと、特定行政庁から「建築基準法上の道路」として認められた私道のことです。
建物を建てる際には、建築基準法で定められた「接道義務」というルールがあり、敷地が幅員4メートル以上の道路に2メートル以上接している必要があります。この「道路」には、国や市町村が管理する公道だけでなく、一定の基準を満たし、行政から指定を受けた私道も含まれます。この指定を受けた私道が「位置指定道路(いちしていどうろ)」です。
主に、広い敷地を分割して複数の宅地を造成・分譲する際、各宅地が公道に接するように新たに造られる道路がこれにあたります。位置指定道路があることで、公道に面していない奥まった土地でも、法律上、家を建てることが可能になります。
【位置指定道路のメリット・デメリット】
メリット
- 建築が可能になる:位置指定道路があることで、接道義務を満たし、建物を建てられるようになります。
- 公道と同じように使える:公道とほぼ同じように、誰もが自由に通行できます。
- 所有者の特定が比較的容易:私道の場合、誰が所有しているのかが不明確なケースもありますが、位置指定道路は指定を受けた経緯が明確なため、所有者が特定しやすい傾向にあります。
デメリット
- 所有者の負担が発生する:道路の維持管理や修繕費用は、基本的に道路の所有者が負担することになります。複数人で所有している場合は、費用分担などでトラブルになることもあります。
- 建て替えや再建築時に影響がある:道路の中心線から2メートル後退して建物を建てなければならない「セットバック」が必要になる場合があり、その分、敷地面積が狭くなる可能性があります。
【位置指定道路を確認するには?】
物件が位置指定道路に接しているかどうかは、不動産会社の重要事項説明で必ず説明されます。また、自身で確認したい場合は、以下の方法があります。
- 公図や現地の看板を確認する:公図に「位置指定道路」の記載があるか、または現地に道路の標識が設置されていないかを確認します。
- 役所で調べる:建築指導課など、自治体の担当部署で道路台帳や指定道路図を閲覧できます。
まとめ
位置指定道路は、公道に面していない土地で建物を建てるために重要な役割を果たす私道です。接道義務を満たし建築を可能にするという大きなメリットがある一方、維持管理の費用負担や建て替え時のセットバックなど、私道ならではの注意点も存在します。
不動産を購入する際は、その土地が位置指定道路に接しているか、またどのような条件があるのかを事前にしっかりと確認することが大切です。
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