長期優良住宅
【長期優良住宅とは?】
一言でいうと、国が定めた基準を満たし、長く・安心して住み続けられると認定された住宅です。
長期優良住宅(ちょうきゆうりょうじゅうたく)は、国土交通省が定める「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づき、所管行政庁から認定を受けた住宅のことです。この制度は、住宅を「建てては壊す」という従来のサイクルから、「良いものを作って、長く大切に使う」というストック型社会への転換を目的としています。
認定を受けるためには、耐震性、省エネルギー性、維持管理のしやすさなど、複数の厳しい基準をクリアする必要があります。
【長期優良住宅の認定基準】
長期優良住宅として認定されるには、以下の主要な9つの項目で高い性能が求められます。
- 劣化対策:
数世代にわたり構造躯体が使用できること。少なくとも100年程度は構造体がもつような措置が講じられていること。
- 耐震性:
極めて稀に発生する地震(数百年に一度程度)に対して、損傷のレベルを低減し、継続して住めるような改修を容易に行えること(耐震等級2以上)。
- 維持管理・更新の容易性:
構造躯体よりも寿命が短い内装や設備について、点検や補修、更新がしやすい構造であること。
- 省エネルギー性:
高い断熱性能などが確保されていること(省エネ基準に適合)。
- 居住環境:
良好な景観の形成や、地域における住環境の維持・向上に配慮されていること。
- 住戸面積:
良好な居住水準を確保するために、戸建住宅は75m²以上、共同住宅は55m²以上などの基準を満たすこと。
- 維持保全計画:
建築時から将来を見据えて、少なくとも10年ごとに点検・補修を行う計画が策定されていること。
- 可変性(共同住宅・長屋のみ):
ライフスタイルの変化に応じて間取りの変更が可能な措置が講じられていること。
【長期優良住宅のメリット・デメリット】
メリット
- 税制優遇:
住宅ローン控除の控除額上限が一般住宅よりも高くなるなど、所得税や固定資産税、不動産取得税で優遇措置が受けられます。
- 住宅ローンの金利優遇:
「フラット35」などの住宅ローンで、金利の引き下げなどを受けられる場合があります。
- 地震保険料の割引:
耐震性が高いと認められるため、地震保険料の割引が適用されます。
- 資産価値の維持:
高い性能基準と定期的なメンテナンス計画により、建物の品質が保たれ、将来売却する際の資産価値が下がりにくくなります。
デメリット
- 建築コストの増加:
高い性能基準を満たす必要があるため、通常の住宅よりも建築費用が割高になる傾向があります。
- 申請費用と手間:
認定を受けるための申請手続きに費用と時間、労力がかかります。
- 維持管理の義務:
認定後も定期的な点検やメンテナンスが義務付けられており、それに伴う維持費用が発生します。
まとめ
長期優良住宅は、初期費用はかかりますが、税制優遇や資産価値の維持といった長期的なメリットを享受できるため、トータルで考えるとコストパフォーマンスに優れていると言えます。長く安心して暮らせる家を建てる上で、一つの重要な選択肢となるでしょう。ただし、認定には多くの基準を満たす必要があるため、家づくりの早い段階で建築会社とよく相談し、計画を立てることが大切です。
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